第4回勉強会ではおかげさまで、非常に多くの事前質問をいただいています。 時間の中で全てご紹介するのが難しい為、 1. 禁煙する気がない人への対処法 2. 加熱式タバコなどについて を中心にご紹介します。
下記カテゴリについては後日ご回答させていただきます。 3. 減煙している・特定の場所や時間帯は吸わないという人への対処法 4. 禁煙の動機付けの方法 5. 禁煙アイテムについて
1. 禁煙する気がない人への対処法
周囲からの短いコメント「まだ吸ってるの?」「また吸ってきたでしょ。臭いますよ」「病気になる前にやめましょう」「我慢できないのならニコチンガム・パッチを使いましょう」と、繰り返し声掛けしましょう。特に、上司から「早くやめなさい」は有効です。
あなたの健康は会社の資産。あなたが病気になって働くことができなくなったらチーム全体が困ります。健保の赤字も増えます。
会社全体の問題であるだけでなく、あなたの家族の問題でもあります。
会社として問題。重要なコミュニケーションが喫煙室で、吸わない人をのけ者にして行われることは、吸わない人から見たら不公平な状況。
仮に、ゴルフ仲間など、・・・・(続きは勉強会で)
「その時」、つまり、心筋梗塞や脳卒中、胃がん、腎臓癌、膀胱がん、などの致命的な病気になってからでは、健康は取り戻せません。ニコチンパッチ・ガムを使えば我慢せずに禁煙できるので、病気になる前に禁煙した方が得だと思いますが、いかがですか?それに、周りの人はあなたのタバコ離席、戻ってきたときのタバコ臭で困っていることも考えて下さい。
同僚の不利益に繋がる「多様性」は制限されても仕方がありません。「禁煙のイライラ」はニコチン切れのストレスです。ニコチンパッチ・ガムでコントロールできます。そもそも、個人の感情で周囲にパワハラをすること自体、今の世の中では許されません。
タバコが法律で禁止されていないのは・・・・(続きは勉強会で)
そのように感じたことはありません。単に、禁煙できないから依怙地になっているだけだと思います。
非合法化されていないのは有害性が分かる前に蔓延したから。有害性が後から分かったことに対して、規制が後追いしてくるのは、原付バイクのヘルメット義務化、助手席や後部座席のシートベルトの義務化、最近では自転車のヘルメットの努力義務化、などたくさんあります。
労働組合は、従業員の権利を保護しますが、その前に、従業員の健康を確保することが大前提です。甘い喫煙対策の結果、社員が肺がん、心筋梗塞、脳卒中で在職死亡、あるいは、長期療養、後遺症で働くことができなくなることについてどう思いますか?
「禁煙のイライラ」はニコチンパッチ・ガムでコントロールして貰えば、機嫌は悪くはなりません。会社全体で、禁煙補助剤の使用を推進しましょう。
暇になった時間帯に定期的にニコチン切れになる→タバコを吸う→暇な時間にニコチンが切れる→タバコを吸う、という・・・・(続きは勉強会で)
広辞苑(2018年)、「嗜好品」からタバコが削除されました。ウィキペディアでは、やめることができない「嗜癖品」として記載されています。会社の喫煙ルールが決まっているのでしたら・・・・(続きは勉強会で)
「仕事のストレス」ではなく、「ニコチン切れのストレス」に負けて吸ってしまった、のです。特に、ニコチン濃度が低下している時にタバコのニオイが充満している喫煙所に立ち入ったのでしたら、普段は我慢できていることが出来なくなるのも無理はありません(空腹状態で歩いていたら食べ物の匂いがして、つい、レストランに入ってしまった、と同じです)。
その状況をたちきるためには、ニコチンパッチ・ガムを使用して、ニコチン依存症という状況から脱出することが最善の道です。
禁煙の意志がなくてもルール違反はルール違反。会社が定めた禁煙タイム、終日禁煙デーが守れない人は会社のルール違反、例えば、ヘルメットなどの保護具なしで工場に立ち入ることと同様、処罰の対象、と周知しましょう。同時に、ニコチンパッチ・ガムを使用して、喫煙ルールの遵守を呼びかけてください。
「仕方ないですね。これまで当社のために貢献して頂きありがとうございました。次の職場が見つかることを祈ります」、と一旦突き放すことも「あり」です。長年務めた職場を「たかがタバコごときで」実際にやめる人など・・・・(続きは勉強会で)
保健職・人事担当者から「ある社員から就業時間中に喫煙して戻ってくる人のタバコのニオイが臭くて嫌」という訴えがありました。喫煙者の皆さん、そのようなことがないようにしてください」とアナウンスを繰り返しましょう。喫煙者達も悪気があるわけではありません。自分のニオイに気がついていないだけなのです。
先日、インターネットで路上喫煙を禁止する話題が出ていたとき、その記事に対して元喫煙者が「屋外規制には私は賛成です。 タバコを止めてみて初めてわかる煙の臭いの凄いこと、あれは止めないと本当にわからない」コメントしていました。
本人の健康は職場の資産。いつでもやめることが出来るなら・・・・(続きは勉強会で)
正常な日常生活が送れなくなっている三次喫煙による被害者の状況は、NHKの某テレビ番組等でも解説されております。
そのように考えることこそニコチン依存症の典型的な症状です。ニコチン依存による精神的安定はニコチンパッチ・ガムでも得られるので、やめる気持ちがなくても良いので一度試して貰いましょう。吸わない時間、吸わない日を作ることが出来ることを体験して貰うイベントを計画してください。喫煙する社員を雇用していることは会社にとって健康上、労災や交通事故、暴力事件のリスクです。個人を説得するのではなく、会社の経営層を説得することの方が大切です。
「禁煙できていないことには個々人のおかれている環境や状況が大きく影響」はその通り。これまで、糖尿病や高血圧は「生活習慣病」と呼ばれていましたが・・・・(続きは勉強会で)
2. 加熱式タバコなどについて
加熱式タバコに使用されるスティック、カートリッジには紙巻きと同じタバコ葉が使用されています。故に、紙巻きタバコと同じ種類の病気が発生します。
販売からまだ10年しか経過していないため、・・・(続きは勉強会で)
加熱式タバコから発生する白い煙は、グリセロールやプロピレングリコールなどの有機溶剤、つまり、液体のミストです。
部屋を暗くして特殊なレーザー光線を当てると、3メートル先までミストが届くことが分かります。
その後、気温で乾いて、肉眼では見えない気体に変化します。イヤなニオイが部屋に拡がることから、室内の空気を汚染していることが分かります。この中にはホルムアルデヒドなどの発がん性物質も含まれています。
紙巻きタバコはいつまでも目で追えますし、ニオイも強烈なので、避けることができますが、加熱式タバコは見えにくい、紙巻きタバコよりはニオイが軽い、ということで避けにくいことは吸わない人にとっては不利益に働きます。
例えば、都市ガスは漏れたらすぐに分かるように、わざわざニオイが付けてあるぐらいです。
現時点で、ヒトでの有害性が証明されていないだけです。・・・・(続きは勉強会で)
節煙による健康被害の減少は期待できません。受動喫煙でさえ肺がんや心筋梗塞を引き起こします。1本でも十分に吸い過ぎです。
かつては、何本×何年吸っているか?が問われていましたが、今は、何年吸っているか?が臨床では重視されています。減煙は苦しみが続くだけです。
キッパリとやめることが最良の選択であることを伝えて下さい。